もじさんぽ

絵本の読み聞かせと育児を楽しむ日記

大学に行くことは無駄なのか。今こそ大学に通う意義を考えるべき

ホリエモンがインタビューを受けて発言しているこちらの記事。大学に行くのは無駄なのかという点です。

best-times.jp

ふかわりょうも以下のように擁護しています。

blogos.com

大学に行くのは無駄ではない

無駄ではないというのは僕も賛成です。ただし、絶対に行かなければならない場所でもないと思います。

ちなみに筆者の妹は関西の有名私立大学に一浪して入り卒業したが、その後就職した会社を1年余りで退社した。付き合っていた彼氏との間に子どもができ、仕事より結婚を選んだからだ。実家は裕福ではない。浪人時代の予備校費用に高い学費、無理して払った親の負担を考えると、妹の大学は、ハッキリいって「ムダ」だったのかもしれない。

僕自身も大学から付き合って結婚していますし、学部や部活の先輩、同期、後輩においても、大学からずっと付き合ってそのまま結婚しているケースをよく見かけました。地方の国公立大学出身で、話す人の考える土台のレベルが一緒なので、気が合いやすいのだと思います。

そういった意味で今の自分があるのも大学に行ったおかげですので、無駄ではなかった。結局、無駄かどうかというのはやってみなければわからないですよね。

しかし、逆に大学に行って他にどんなことを得ることができたのかというとそこまで自信はありません。大学時代に何を得たのか列挙してみました。

  • 学歴フィルターに引っかからない程度の学歴と信用
  • 気の合う友達
  • 一人暮らしのスキル
  • 体力
  • 統計学の基礎
  • 小さな社会での立ち回り方

このくらいでしょうか。さて、この中で本当に大学に行かなければ手に入れなかったものはどれかと言われると、友人は一期一会なのであると思いますが、友人と学歴以外は特に大学に入らなくても手に入りそうです。ホリエモンも言っていましたが、入学さえしてしまえばそのラベルは使用できますから、受験に合格さえしてしまえば、大学内で本当に身につくものというのは限られていると思います。

僕が話をしているのは、会社員になる人のケースです。理系で将来研究機関等で世界を変えたいと望んで入学する人は全く違うと思います。本当の研究者になりたい人にとって、大学は必要なのだと感じています。

お受験をする目的

お受験及び、小学校、中学校、高校と、私立に通う子供のご家庭では、「なぜ私立に入れるのか」「私立にいれて最終的にどうしたいのか」という部分を明確にもたれているのだろうと思います。

我が家に当てはめた場合、私立に通わせる目的として考えられるのは以下の2つです。

  • 偏差値の高い大学に入学する知識をつけさせ、高学歴を手に入れる
  • いじめなどの子供に傷を負わせるリスクを低減する

中学校受験などをする目的はその先に高学歴というステータスを得ることが目的だと考えています。また、子供が一番繊細な時期に、いじめなどで心を傷つけられないようにリスクを下げることも可能だと思います。少人数制のクラスで教師が目を光らせて、いじめに発展しないように十分にケアしてくれると聞きます。

いじめリスクは僕も非常に恐れています。どんなに落ち度がなくても子供のちょっとした言動からちょっとしたきっかけで、始まってしまうものです。100%子供をいじめに合わせないようすることは難しいと思います。

なのでそう言ったケアの手厚い私立に入れることは重要なことだと思います。

学歴は今後どこまで重要視されるのか

新卒一括採用では学歴が最重要視されます。僕も以前新卒採用の現場でお手伝いをしたことがあります。面接官も経験しましたし、採用の過程を当事者として経験しています。

この会社ではまず、MARCH以下はエントリーシート時点で切ります。正確には面接の案内を一番最後に出します。もちろん面接は学歴の高い順に行いますし、通った人が定員となればそこで終了します。

それが新卒一括採用というルールの中で最も効率的で、最もリスクの低いやり方としてどの企業も定着しているものと思います。新卒一括採用の枠組みで会社員となることを目標としている場合、学歴が最も重要ですので、やはり大学は必要でしょう。

ただし、将来的に見て、いつまで学歴を重視した新卒一括採用を実施していくのかというのは考えておくべきことじゃないかと思います。また、子供を「会社員になるレール」の上に乗せて育てるのかというのも今後十分検討しておかなければならないことだと思います。

今の時代、終身雇用制は終わりました。入社した会社が自分が定年になるまで存続する可能性はどんどん低くなります。あるいはロボットが人間に置き換わって、ほとんどの仕事をする必要がなくなる時代がくるかもしれません。

どんな力が必要か

そういったときに、いったいどんな力が子供に求められるのかというのを最近考えています。

結論としては、おそらくどの時代でも言われていたことかもしれませんが、「その場その場で自分で考えてやりたいことを実現できる力」という人間の基礎力というものが最も重要だと思います。

歳を重ねても変化を恐れず、必要なことを吸収し、なんでも自分で勉強して手にいれる。それが今の時代でもっとも必要なスキルだと思います。

なので、子供がやりたいことを優先し、それが既存のレールの上になくても理に適っていれば応援していくスタンスでありたいです。高校に行かないという選択肢をしてもいいし、海外のレストランで修行したいと言えばそれでいいと思います。

あるいはビジネスを考えるのが好きな子になれば一緒にビジネスプランを検討したい。

大学という選択肢もあるけれど、それを選ばない選択肢も用意してあげたいなと思います。

最後に

大学に行くのは無駄かどうかの話でしたが、無駄ではないけど、どのような将来を見据えて必要と言うかという点を今後よく考える必要があると思います。また、選択肢の一つとして考えるものであって、それが正解というものでもありません。

子供にレールを敷いてあげるのではなく、ドローンの乗り方を教えて、どんなところでも道無き道でも好きなところに自分の力で行ける力をつけさせたいなと思います。