読み聞かせに抑揚や感情を込めるべきでない理由
読み聞かせのやり方はその家庭それぞれかもしれません。
それでも、推奨されている読み聞かせのやり方がありますのでご紹介します。
効果的な読み聞かせのポイント
基本的な考え方は、「子供の想像を邪魔しないようにする」ということで、以下のポイントに気をつけると良いようです。
- 子供の想像力を邪魔しないようにアドリブや感情を込めない。
- 一字一句丁寧にゆっくり発音する
- 話の途中で親から質問はしない
- 話の途中で終わりにしない。最後の裏表紙まで見せる。
- 絵本は動かさない
感情を込めるべきではない
1の勝手に感情を込めないという点ですが、ある実験を紹介します。
子供Aグループと子供Bグループに分けます。
- Aグループには絵本の内容を丁寧に読む。
- Bグループにはそれに加えて、登場人物になりきって読む。
このように差異をつけて読み聞かせ後に、物語の理解度と、印象について質問を実施しました。
その結果、物語の理解度に差異は見られなかったのに対して、Bグループの方が登場人物への印象の方よりが大きいことがわかりました。また、登場人物の心情を察する質問についてはBグループの方が正答率が低いことがわかりました。
つまり、演じ分けをして、感情を込めた方が、読み手の印象に左右されてしまい、子供の想像を阻害しているという結果になったのです。(参考)
最後に
子供にとって大切なのは、親の印象を伝えることではなく、自分で考えて、その絵本の物語を理解して想像力を働かせることです。
想像を阻害しないように、注意して読み聞かせをしてあげましょう。