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もじさんぽ

絵本の読み聞かせと育児を楽しむ日記

反抗期がないことが悪いことではないという結論に達した

とあるブログで、「誰しもが経験する反抗期」というのがあったので、反抗期について調べてみました。

というのも、僕自身が反抗期を全く経験することなく育ってしまったからです。

反抗期には2種類ある

反抗期には、第一反抗期と第二反抗期の2種類があるそうです。第一反抗期は2歳前後に始まる通称イヤイヤ期。子供に自我が芽生え始める段階で、自分の思うようにならないことに対する親への抵抗といった位置付けのものです。

一方で、よく言われる中高生の反抗期が第二反抗期だそうです。これは、親の持っている価値観と合わないと感じる場合に、それに反抗しようとする自立心の芽生えとのことです。

反抗期がない人の割合

最近、大学生に対して取られたアンケートの結果によると、50%以上の学生が「反抗期がなかった」と回答しているようです。一方で、一昔前の世代では実に8割ほどの人が反抗期を経験しているそうです。

自立心の芽生えと単なる反発

面白い研究を見つけました。ベネッセ教育総合研究所に寄稿されている千葉大の「中学生の「反抗」の真実の姿」という論文です。

著者のポイントは、単に反抗期と一括りにするのではなく、「自立心の伴わない反発」と「自立のための反抗」を区別して考える必要があるというもの。また、論文の中で、筆者は「反抗期」という言葉が世間一般に知れ渡ったことによって、中高生が意味を自分本位に捉え、あたかも「反抗は自立のために必要なことだと」と考えてしまっているかもしれないと仮説を立てています。

「子どもは反抗していく中で自 立するようになっていく」という知識を事前 に得てしまうことによって、反抗することの 働きに自覚的になり、自らの反抗的な態度を 「これは自立している過程なのだ」と勝手に 意味付けしてしまい、逆に「反抗の中で自立 していく」という働きが起こりにくくなって しまっているのではないか。(中学生の「反抗」の真実の姿 1.問題設定より引用)

また、分析結果も面白い結果となっています。アンケートの母数も2800人ほどで、統計的に十分な量だと思います。ぜひ、全文を読んでみることをお勧めします。

以上の分析から、以下のような知見が得られた。 ①反抗と自立心にはほとんど関連がない ②生活満足度に対して反抗は負の、自立心は 正の相関を持つ ③保護者と話すことは反抗には負の、自立心 には正の相関を持つ ④非一貫的教育は反抗および自立心に正の相 関を持つ ⑤④の関係を学力で統制すると、学力中位層 では非一貫的教育と自立心に統計的に有意 な関連がない (6.結論より引用)

①では、反抗しているからといって、自立心が育まれているとは言えないと述べています。また、③では、親とよく会話をする子供ほど、反抗せず、また、自立心も高いという結果です。

この論文を読んで考えたことは、自立心を育むためには、子供と会話をして自分の考えを持たせるようにすること、反抗がなくても自立すること、そして、反抗期と一括りにされているものに対して、それが単なるワガママ(反発)であるのか、それとも自立心からくる反抗であるのかよく観察する必要がある、ということです。

目的が自立することであるならば、反抗という手段を取らなくても別にいいですよね。

海外では反抗期がないのは家族の会話量?

ネットで簡単に調べてみただけですが、海外では反抗期がない、というより少ないという意見を多く見ました。ネット上で主張されている一つの理由として、「幼少期から自立することを促されているから」というものでした。また、欧米では子供としてみるのではなく、幼い頃からすでに一人の人間として扱うので、議論は対等になります。自立心が早くから持てて、親も一人の人間として見るのならば、「反抗」という表現ではなくて、ある限定的なトピックで意見が対立しているだけですね。日本の「とにかく何でも反抗する」とは違います。

僕が思うのは、海外の方が子供とよく話をしているんじゃないかという点です。上記の論文で、よく会話をする親子ほど、反抗が少なく、自立もしているというものでした。例えば、日本の労働時間は世界の中でも高い方です。親が早く帰ってこないので、会話も少なくなり、自分の会話や主張をする場面、あるいは親が自分に対してどう考えていて、どういう価値観なのか、自分と合っているのかなど、考える場面が少なくなっているのでないかなと思いました。

反抗期の一つの理由としてよく書かれているのは、最初にも書きましたが、「親の価値観と合わない」という点です。親があれしろこれしろと言って、押し付けてきて、自分のやりたいこととまったく違う結果、反抗したくなるのかもしれません。もしも会話が十分にあれば、なぜ価値観があっていないのかがお互い分かりますし、どういう点が合っているのか、自分の主張はどの程度まで理解されているのか、わかります。親としても、子供が何を考えているのか、一番分かるのは日々の会話の中でだと思います。また、それは押し付けではなくて、議論になります。

ということを考えて、何か資料ないかなと探してみました。するとやっぱりありました。内閣府が調査しています。こちらです→子供と家族に関する国際比較調査の概要

こちらの調査は15歳までの子供を持つ家庭に対するアンケートをとった結果になります。普段時間をかけている余暇活動として、「家族とのおしゃべり」について、日本44.5%に対して、アメリカ82.5%とほぼ2倍

また、平日の平均的な親子の接触時間について、2時間未満と回答した割合は、日本61.4%に対し、アメリカ12.1%。つまり、アメリカでは9割近い家庭で平日家族が一緒に過ごす時間が2時間以上あるということですね。全然違いますね。親子の会話量が全く異なっています。

海外で反抗期がない(少ない)理由

上記二つの結果を見れば、非常に明らかだと思います。

  • 家族の会話が多い家庭の方が、子供の自立心が高く、反抗が少ない。
  • アメリカの家庭の方が日本の家庭よりも子供と一緒に過ごす時間が多い(圧倒的)

以上二つから、少なくともアメリカでは日本より反抗する子供が少ないという可能性が示されました。誰か裏付ける研究してそう。

うちの実家ではどうだったか

小学校高学年になった頃から、曖昧な記憶ですが、父は大抵7時には家にいた気がします。家族一緒に夕飯を食べていました。自分の部屋にこもることは少なく、家族みんなで一緒にテレビを見ていたと思います。うちの家庭ではバラエティの中でも、「IQサプリ」などのクイズ番組を見るのが好きで、家族みんな話し合って競っていたと思います。会話をどれだけしたかはわかりませんが、親と長時間いたことは確かです。

親に何も強制されたことはなく、「勉強しろ」なんて一度も言われたことがありません。テスト期間中夜遅くまで勉強していたら「もう勉強やめて寝れば?」とか言ってくる親でした笑。誰に言われるでもなく、テスト期間になると自然と勉強をする子だったと思います。

正直、反抗する必要のない家庭でしたし、他の家を見てなんでそんなに反抗するの?と理解できませんでした。ただ、高校生の頃になると自立心は人一倍強く持っていたと思います。大学生になったら絶対に一人暮らしをすると決めていました。都会の私立は高いので行きたくない。ならば、家から通えない国公立大学を目指そうと思い、実際に国公立大学で一人暮らしを始めました。

我が家の方針

以上、自分の経験から考えていた方針と、論文などの調べた内容がそこまで乖離していないので、以下の方針を考えています。

  • 子供の意思を確認し、親のやらせたいことを強制しない
  • 家族で共有する時間を増やす
  • 高校生でも、大学生でもいいので、一人暮らしを必ずさせる

反抗期があるからといって、別に自立したいい大人になるとは決まったわけじゃありません。むしろそれで自分の将来を逆に狭める可能性だってあると思っています。反抗しなくたって、自立できる。正直僕には、反抗期自慢をしてくる人は「盗んだバイクを〜」並みに臭い人だなと思えます。それ、自慢するものじゃありません。

あと子供とは反抗してほしくないけども、議論は積極的にしたいと思っています。それぞれ個人ですので、主張が違うことは当然あるので。

まあ、ありえないほど先の話なので(まだ生まれてない)、どうなるかわかりませんけどね。