働かざる者食うべからずという考えに共感できない
今日読んだ記事から考えたこと。
「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、どれほどの人がそれを思っているのでしょうか。僕も幼い頃に母から言われていました。我が家では、食器洗いと片付けは僕と弟の仕事で、それをしないと食器が台所に溜まってしまいます。
そうすると父親に怒られるので、サボったことはありませんでした。受験生になって毎日夜遅くまで勉強していると、その時は母が代わりにやってくれていましたので、それほど厳しいルールでもなかったわけですが、自分なりに「働かない人は食事にありつけない」という感覚を持っていました。
それで、今、どのような感覚を持っているかというと、「価値を生み出せないものは食うべからず」かなと思います。別に直接働かなくてもいいと思っています。働かなくても価値を生み出せるのであれば。
家事については、例えが難しいですが、会社で働くことにおいて、働くことが本当に偉いのでしょうか。なんのために働いているのかを考えた時に、働く理由は大きく2つだと思います。
- 給料を得て、生活していくため
- 好きなことをして楽しいため、自己満足が得られるため
一つ目の理由で働いている人がほとんどだと思いますが、自分が心底楽しめて、それで生活もできる人というのは羨ましいですね。
ここで考えておきたいことは、2つ目の理由で働いている人は、おそらく「働かざる者食うべからず」なんて言葉は使わないと思います。この言葉は、仕事をしないということに対して、罰を与えるよと言っているのであり、仕事というものをネガティブに捉えています。
好きなことを仕事にしている人は、仕事をネガティブに捉えていないので、もし目の前に10億円を提示されて、会社を辞めて、好きに使っていいと言われても辞めない人たちです。
価値を生み出せること
働かなくても価値を生み出せる人がいます。それは、投資であったり、印税であったり、著作権であったりと、自分が直接労働しなくても、誰かが勝手にそれに価値を見出して、対価を提供してくれる仕組みを作ってしまった人です。
自分が何もしなくても、人に価値を提供し、人を満足させることができる。素晴らしいと思います。だって、たいていの人は自分が働かなくなったら、人に価値を提供することができないのですから。
傾向として、不動産とか、もともと資産を持っている人でもない限り、何かをゼロから作れる人って強いなと思います。
音楽にしても、絵にしても、本にしても、ゲームにしても。それが形になれば、世界中の人に届けることができるものです。
子供に伝えたいこと
働かなくてもいいから、価値を生み出せる人間になりなさい。ということを伝えたいです。働くということが、お金を生み出す唯一の方法ではないということを教えたいです。
好きなことをやって、何かを生み出し、それが価値を生むようなことをやっていけるような視野を持ってくれたらな、と思います。