絵本の読み聞かせは効果絶大!その驚くべきメリットをまとめてみます
子供が生まれる前からやりたかったことの第1位として子供への読み聞かせがありました。
一人で考え行動できる子に育って欲しい、自分で本に親しみ、なんでも調べて自学できるように育って欲しいと思っています。同じような思いを持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、絵本の読み聞かせです。絵本の読み聞かせには世間で思われている以上に絶大な効果があるそうです。今回は、絵本の読み聞かせにどのような効果があるのかについてまとめてみようと思います。
読み聞かせの効果
それでは早速、読み聞かせの効果について見てみましょう。
1.子供の情操教育に良い
ある研究によると、読み聞かせをしている間、聞き手である子どもの脳では大脳辺縁系が活発に働いていることがわかったそうです。大脳辺縁系は喜怒哀楽を生み出し、その感情に基づいて基本的な行動を決めている部分とのこと。(「読み聞かせの影響」より)
感情が豊かになれば、相手の気持ちもわかるようになり、想像力が生まれます。
「これをしたら相手はどう思うだろう?」と考えられる能力はとても重要です。相手のことを考える想像力がなければ、むやみに相手を傷つけ、いじめの加害者にもなってしまうかもしれません。我が子をそんな子にしないためにも高い想像力と、喜怒哀楽が豊かにさせてあげたいですね。
2.左脳も活性化され、言葉の上達も早くなる
こちらの記事によると、読み聞かせをしている間、左脳の複数の部位に活発な動きが見られたとのこと。左脳には言語を司る部分があり、読み聞かせによって神経細胞(ニューロン)を活性化することによって、将来子供が自分で本を読む際の理解力向上に役立つとも書かれています。
また、語彙力も格段にアップします。語彙力と文章の理解力には相乗効果があります。語彙が増えれば文章を読む力が増え、文章を読む力が増えればわからない単語をさらに覚えることができます。
3.子供を安心させる効果
読み聞かせは親子のコミュニケーションの一つです。読み聞かせをするときは、親が子供の背後から包み込むようにして本を読んであげるようにしましょう。そうすることで、子供は背中から親の体温を感じ、聞き慣れた声聞くことで安心感を得ることができそうです。
幼児期に安心感いっぱい、愛情いっぱいに育ててもらえた子供は、大人になってからもストレスに強い子供になります。逆に幼児期に強いストレスを受けていた子供は、大人になってからもストレスに敏感になってしまうそうです。
また、親としても、子供が絵本の世界にどっぷり浸かっている姿を見たら愛情も増えるのではないでしょうか。真剣になっている子供の姿、可愛いですよね。
4.好奇心を刺激する
毎日読み聞かせをしていくと、自然といろんなジャンルの絵本を読むことになるかと思います。子供の世界が広がります。そうしていろんな世界に触れることで子供の好奇心は刺激され、いろんなことに興味を持つようになります。
好奇心というのは、人が何かに打ち込むための原動力になります。「あれが知りたい」「これはどうなっているんだろう」そういった好奇心、探究心を持つことで、子供は勝手に自分で学習し、やりたいことを見つけ、自立していきます。
5.習慣する力、集中力がつく
毎日寝る前に読み聞かせをすることで、何か別のことを始めた時でも、習慣化させる力がつきます。毎日何分と決めて、親が必ず実行する。子供もそれが普通だと思うまでやる。親は大変かもしれませんが、子供が将来、続けられる子供のになることを考えると、そこまで辛いものではないと思います。
また、物語に聞き入っている間、子供は非常に集中しています。集中力というのはトレーニング次第で高めることができるものです。毎日少しでも読み聞かせをすることで、周りに惑わされず集中できる子になります。その集中力は小学校に上がってからもきっと役に立つはず!
6.本を読むのが好きになる
本が知的好奇心を刺激してくれるものだと知った子供は、本を読むのが好きになります。そのうち親が読み聞かせをしなくても自然と自分で本を読むようになります。
本を読んで知識を得るという習慣は、自ら学ぶ力として必要不可欠な要素です。我が家では本の虫にするくらいの気持ちで絵本の読み聞かせをしていきたいです。
7.父親が子育てにちゃんと参加する
ネットで父親が子育てをちゃんとしてくれないなどの不満をよく見かけます。読み聞かせの効果がどれだけあるかについて父親に説明し、毎日の日課としてやってもらうように働きかけるのはいかがでしょうか?
我が家の場合では、父親である僕自身がやりたくてやりたくてしょうがないわけですが笑。
日々読み聞かせをして子供とコミュニケーションをとっていく中で、子供の成長を見ることができたら、父親も子育てが楽しくなるのではないかと思います。人の成長を見るのは誰でも楽しいものです。
またハーバード大の最新の研究結果では、父親が読み聞かせをしたほうが、母親がするよりも効果が高いことが実証されています。下の記事の中では、父親のほうが母親よりもより想像を促す質問をすることが多く、子供はより脳を使う必要があると述べています。つまり、父母で別観点の質問をすることで、子供により考えさせることができるということですね。
ほとんどの家庭では読み聞かせがされていない!?
こちらの記事によると、アメリカワシントン州のRIFという団体の調査により、読み聞かせについて以下のことが分かったそうです。一部抜粋です。
- 87%の家庭では、「最近寝る前に読み聞かせをした」と回答
- しかし、33%の家庭でしか、日常的に毎日していない
- 年収35000ドル以下(日本円で約350万円)の家庭では、夜TVを見ることの方が、本を読むことよりも多い
また、日本においてもベネッセが調査を実施しています。その結果、年長時点でほとんど毎日読み聞かせをしている世帯はたったの17.8%という結果に。ベネッセ教育総合研究所 「幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査(3歳児~5歳児)」(2014)それだけ、本を読むことが大事だとされているにもかかわらず、継続が難しいのですね。
継続は力なり
読み聞かせをすることによる効果が存分に理解できたところで、一番難しいことは毎日継続すること。特に父親が忙しい家庭は、出来ない日も出てきてしまうかもしれません。調査結果で、読み聞かせが継続できている家庭が少ないのもうなずけます。
でも子育ては幼少期が最も大切だといろんな書籍で謳われています。僕自身もそう思います。私立のお受験をさせたり、私立の小学校に入れさせるために塾に通わせるよりも、もっと身近で、子供と接することができる読み聞かせをまずは実践して行こうと思います。
現在、我が家の赤ちゃんは生後2ヶ月になり、生後1ヶ月から少しずつ絵本の読み聞かせを始めています。今はほとんど絵本を見てくれませんが、たまに集中して絵を見てくれることがあって、赤ちゃんも少しずつ成長しているんだなと実感させられます。そして、その成長を見ると嬉しくて、次も読み聞かせしてみようという気持ちになります。
大事なことは、親子で仲良く楽しみながら続けることだと思います。お互い辛い思いをするくらいであればやめてしまう方が親子にとっていいこともあります。ただのコミュニケーションツールの一つであるという考えで気楽にやっていきたいですね。
0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド: よくわかる! 絵本の選び方・読み方 (教育技術MOOK 新幼児と保育)
- 作者: 児玉ひろ美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/04/05
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る