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もじさんぽ

絵本の読み聞かせと育児を楽しむ日記

育休3ヶ月取得したので、男性の育児休業の取り方をまとめてみた

はじめに、育休とは、休業のことで休暇ではありません。休暇という概念を持っている人は、サボっているのでは?というような考えで否定してくる人もいます。しかし、育休は会社を休業し、育児に100%取り組むことが出来る素晴らしい制度だと思います。

今回は、僕自身が3ヶ月の育休を取得したので、男性の育児休業取得の流れについてまとめてみました。

 

育児休業とは?

まずはじめに、育児休業の制度について確認していきましょう。

育児休業とは、育児・介護休業法に基づき、労働者が退職せずに育児に携わることができる国の制度です。

 

誰が対象なの?

原則として、1歳に満たない子供を養育する男女の労働者なら誰でも対象となります。ただし、例外として、

  • 日雇い労働者
  • 同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
  • 子が1歳6か月になる日の前日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の 期間が満了することが明らかでないこと
  • そのほか、労使協定で定められている条件に当てはまる労働者(例えば入社1年未満など)は取得することができません。これは各会社によるものになるので、就業規則の確認が必要になります。

基本的に雇用保険を支払っている会社員の方は取得する権利があります。また、会社の就業規則に記載がない場合でも、本来は会社には当制度の周知義務がありますので、誰でも取得できるものです。

 

どのくらい取得する事が出来るの?

男性の場合、子供が日から子供が1歳になる前日までの1年間、雇用主に申し出ることによって取得する事ができます。また、1歳を超えても養育が必要と認められる場合は、さらに半年、子供が1歳6ヶ月に達する日の前日まで、雇用主に再度申し出ることによって取得する事ができます。

僕の場合は、初め上司に1年取りたいという話を相談しにいきましたが、紆余曲折あって3ヶ月の取得となりました。

 

どの様な申請が必要?

育児休業を取得する日の1ヶ月前までに雇用主に書面で申し出る必要があります。ですので、早めの準備をしておくと良いと思います。書面のフォーマットは会社によって様々かと思いますので、会社が規定するフォーマットを確認しておくと良いでしょう。その際に、

  • 母子手帳の出産予定日のページ
  • 出生日記載のページまたは官公署が発行する出生届受理証明書

などの証明書類が必要になってくることもありますので、こちらも就業規則を確認したり、総務に確認するなど事前に調べておきましょう。

また、1ヶ月前を過ぎてしまっても申し出ることは可能ですが、申し出た日付から1ヶ月の期間で、雇用主側が育児休業開始日を指定する事ができます。これは雇用主によると思いますが、最悪、取得したい日付の前日に申し出たりすると、雇用主は最長で1ヶ月間、取得を許可しない場合があります。早め早めの調整が重要となります

会社側も、いきなり「明日から育休取得します!」と言われても、業務の引き継ぎや手続きが間に合わなくなってします。正式に申し出るのは1ヶ月前となっていますが、それ以前の数ヶ月前からしっかり上司と相談し、自分の仕事の引き継ぎを済ませておく事が重要となります。

ちなみに僕の場合は、いろいろな事情が重なってしまい、予定日の3週間前に申し出ることになってしまいました。しかし、上司などと数ヶ月前から調整をしていたため、問題なく予定日から取得する事ができました。

 

休業中のお金の話

育児休業取得中は、休業扱いとなるので給与は支給されません。しかし、その代わりに国から育児休業給付金を受け取る事ができます。休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある完全月が12か月以上あれば、受給資格の確認を受けることができます。支給額は、支給対象期間1ヶ月当たり、休業開始時賃金日額×支給日数の67%、育児休業開始から6ヶ月経過後は50%相当額を受け取る事ができます。

賃金の計算式としては、

1ヶ月あたりの賃金 =(育児休業開始前6ヶ月の賃金合計 ÷ 180日) × 30

となります。この賃金の67%、育児休業開始から6ヶ月経過後は50%を受け取る事ができます。 賃金には上限値と下限値が設定されており、上限値は424,500円、下限値は68,700円となっていますので、実際にもらえる給付金の額は、67%を乗ずると、上限284,415円と下限46,029円となります。

基本的には事業主がハローワークに提出する書類などありますが、労働者側がする申請はありません。

給与の全額が受け取れるわけではないので、家計は少し厳しくなってしまうかもしれませんが、それでも3分の2を国から補助してもらうのはありがたいことですね。我が家でもこれだけあれば家賃と公共料金などの固定費は賄うことが出来ます。

 

男性の育休取得の実態

国が認めている制度で、原則的には会社に申し出さえすれば必ず取得できる育休。しかし、男性社員の育休取得はまだまだ一般的ではなく、少しずつ多くなってきて入るものの、2015年では4.4%ほどになっています。しかも、この数字自体も怪しいものがあります。厚生労働省が認定する「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク」をご存知でしょうか。会社として「子育て支援を積極的に推進していますよ」ということをアピールできるマークですが、このマークを取得しようと会社は男性社員に1日だけ育児休業を取得させるようにしていたりします。

奥さんの出産の日は、殆どの男性社員は有給を取ると思いますが、それを育休を取得したようにして、会社としての育休取得率をよく見せようとする会社もあるのです。この4.4%さえ水増しされている数値なのです。

実態として、2週間以上育児休業を取得するケースは、4.4%どころではなく、限りなくゼロに近いものとなっているようです。

 

どうして取得できないのか

男性はどうして取得が難しいのか、その理由は以下のようなものが多いようです。

 

会社として実績がない・周りの目が気になる

男性社員が育児休業を取得するような環境や雰囲気ではなく、実績が全くない。そういった会社の場合、そもそも女性社員が少なく、産休取得などを職場の人が経験していないといったこともあるかもしれません。あるいは、男性の育児休業という存在を知っている人さえすくないかもしれません。こういった会社で初めての育休を取得することは、ハードルが高そうです。人の目が気になってしまって、家族のために仕事をしているはずなのに家族のために休業をすることが出来ない。また、育休を明けて帰ってきたときに自分の席があるのかという不安。誰かに引き継いで来た仕事は、もう自分では出来ないかもしれませんし、チームに必要がなくなってしまっているという可能性もあります。

でも、ちょっと見方を変えてみませんか?育休を取りたい人は、あなただけではありません。むしろこれから将来、どんどん育児参加が当たり前という考えが広がっていくでしょう。就活生や新入社員が既にそういった考えを持っているので、会社も少しずつ変化していくしかないのです。今、会社にそういう文化がないかもしれません。でも、自分が10年後とかもっと偉くなって部下を束ねていくような立場になったとき、先陣を切ってくれた人としての部下からの評価は、代えがたいものがあるはずです。今、反対している自分の上司はもう10年したらいなくなります。いなくなる人の機嫌を伺うより、これから自分と一緒に働く人に目を向けるべきだと思いました。なので、実績なくて上等、自分が取得することで同じ考えを持っている人の助けになるならバンザイという気持ちに切り替えました。

 

仕事が中途半端で引き継ぎができない

これも多い理由かと思います。仕事を少人数、あるいは一人で回しているような職場は、自分の仕事を引き継ぎ出来る人が見つからない場合があります。自分が抜けたらチームが機能しなくなるという責任感が働いてしまって、家族を天秤にかけてみても踏み切れないという環境にいるとつらいですよね。あるいは仕事が今一番楽しい時期で、どうしてもここで実績を残しておきたいという気持ちが勝っている場合もあるかもしれません。

僕の職場も仕事は基本的にプロジェクト単位で動く仕事。一度プロジェクトを担当してしまったら一人で最後まで面倒を見る必要がありました。誰かの助けを借りようにも、他の同僚も同じように大きなプロジェクトを持っていて引き継ぐことが難しい・・・僕の場合は、たまたまプロジェクトの切れ目と出産のタイミングが重なったので、奇跡的だったと思います。このタイミングの良さがなかったら踏み切れなかったかもしれません。

今になって思うのは、可能であれば1年間の自分の仕事内容を計画し、育休の取得を含めた子作り計画を立てること。これはかなり難しいと思いますが、究極の考えとして持つべきです。また、妊娠が分かってからもだいたい8ヶ月位あると思いますので、8ヶ月前から上司と相談し、スケジュールを組み立てていくことがちゃんと出来れば、引き継ぎなどもスムーズに進められることだと思います。早めの計画がとても大切になります。

 

まわりの同期から遅れを取ってしまうかも

これは長期の育休を取得したい人にある悩みかもしれませんが、半年とか1年とか取得すると同期や後輩と差をつけられてしまうかもという不安です。確かに半年の間に仕事で得ることが出来たであろうスキルは得られません。その代わり、新生児を育てる中で一人の人間としてスキルアップすることは間違いありません。そして、そこで得た経験を仕事で活かすことができればいいのです。また、3ヶ月、半年もすれば、少しずつ余裕が出てきて、自分の時間を確保することも出来るかもしれません。今までできなかった勉強や資格取得に挑戦して、自信を持って復職しましょう。

 

実際に取得するまでの手順

育休を取得するにあたってのマインドも整理したところで、実際にどういう手順で取得したらいいのでしょうか。僕が実際に取得までにした流れを紹介します。

 

1.上司への説明・説得

もっとも大事なのはこの部分です。育児休業をスムーズに取得し、スムーズに復職するためには、上司との信頼関係の構築と同僚の理解を得ることこれに尽きます。育児休業の取得自体は国で定められているもので、誰でも取る権利があるものです。しかし、その権利を心のなかでは「当たり前でしょ」と思っていても、あまり対外的には出さずに、「取得させていただきありがとうございます」という感謝の気持ちを表すことが重要です。

もちろん、将来的には会社の人全員が「なんでもっと育休取得しないの?」というようなマインドになっていることが理想ですが、今は昭和的な働き方と現代の働き方の過渡期にあります。今の働き方への考えをゴリ押ししても自分が悦に浸れるだけで、効果はあまりありません。自分が上司になったときにそういうことは言うことにします。

僕の場合、3ヶ月の育児休業を申し出ました。赤ちゃんが生まれて間もない時期は昼夜が分からず、24時間いつでも泣きます。ママもその期間は寝不足で、その上家事などもし無くてはならないとなるとブラック企業どころではありません。ストレスもかかりっぱなしになり、統計では5人に一人は産後うつになってしまうという話もあります。

そこで出産予定日の5ヶ月前くらいから上司に報告と相談をしました。具体的な休業の理由として、

  • 核家族で、両親の援助無しで育てる必要があるので、妻一人では全てをこなすことが出来ない。
  • 一般に、生後3ヶ月程度で赤ちゃんは昼夜を覚え、夜中に叩き起こされることが少なくなるので、それまでは育児に専念したい。
  • 妻の体調なども様子を見ながら、必要であれば、3ヶ月以降、状況に応じて延長したい。

この3点を中心に上司へ説明をしました。昼夜を覚えるのが3ヶ月というのも、赤ちゃんによりけりという話を多く聞いています。それでも一般論としてそのくらいであるという形で伝えることにしました。

上司は複数いたのですが、反応はまちまちでした。「3ヶ月も取る必要あるの?休んでるだけなんじゃないの?」という意見がある一方で、「半年くらい取っちゃえば?」という意見もありました。

最終的には、役員まで話が行き、すでに5ヶ月取得していた男性社員の実績もあったため、それに次ぐ2番目に長い休業として受け入れられました。(制度としては雇用主は100%受け入れなくちゃいけないんですけどね。)

 

2.具体的な日にちを計算しながら仕事の調整

上司や役職者への相談が終わったら、続いて具体的に仕事の調整を進めていくことになります。僕の場合は、ちょうどよくプロジェクトの切れ目であったため、以降のプロジェクトをアサインされないよう上司の方で調整してもらいました。特に大勢の関係者と一緒に仕事をしていないプロジェクトであったので、本当に運が良かったと思います。

場合によっては、プロジェクトリーダーを変わってもらって、進捗や今後のタスクについての引き継ぎ会を何度もやる必要があったでしょう。

 

3.総務部への申請

育児休業自身の申し出や申請については、それほど難しくありません。ただ、これは会社の就業規則や申請方法に依存すると思うので、社内のマニュアルをじっくり読み込む必要があります。僕の場合は、社内のフォーマットがあって、それに必要事項を埋めて上司の承認の上、総務部へ提出すればよいというものでした。育児休業給付金などについても総務部の方で勧めてくれるので、実際に行った申請というのは一つだけでした。

 

4.休業中の面談調整

休業中、一度も会社に行かないというのはできるだけ避けましょう。会社でどういう組織に変わっているのかも、最新のチームの状況等もなにもつかめなくなってしまいます。30分でも上司と面談の時間を設けて、育児休業の状況、子供や妻の体調、予定道理に復職ができそうかなど、1ヶ月に1回程度で上司の予定をおさえましょう。これだけで、復職へのハードルが大きく下がります。

 

最後に

僕も妻も初めての育児で何をすればいいのか、何が出来るのか、全て手探りで模索しています。核家族となっているいま、遠い地方に親がいて、都心で妻と自分と二人というような世帯も多いと思います。そういう家庭こそ、積極的に育休を取得し、二人で育児というプロジェクトに全力で取り掛かる期間があってもいいと思います。

会社員人生は40年もあります。僕らの時代だったら定年の歳が更に上がって50年働くことになるかもしれません。そんな中でたったの3ヶ月、たったの半年です。周りの環境はまだ取得しにくい雰囲気でいっぱいかと思いますが、僕らが積極的に取得することで次の世代も取りやすくなっていくはずです。

ぜひ勇気を出して取得しましょう!

 

育休で得られたことについては、これからまとめていきたいと思います。

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