もじさんぽ

絵本の読み聞かせと育児を楽しむ日記

この先の日本で学歴は必要か

今週、学歴関連で話題の記事がありました。

www.ikemenmusuko.net

基本的なポイントは、学歴があっても困らないけど、学歴がなかったら困るよねっていう話でした。ただし、どの程度の学歴ならいいのかと言う点が抜けていたため、「早稲田程度で何言ってんの?」というようなコメントも見られました。

個人的には早稲田は十分いい学歴だと思いますし、上を見たらきりがないので、日本で日系企業に勤めるということを考えている限り、十分なレベルだと思います。

これからの日本

以前、別の記事を書いた時に、クリエイターとスペシャリストとマックジョブという話を書きました。

mojio.hateblo.jp

僕は、この考え方に賛成で、ロボット全盛期になった場合には、スペシャリストとマックジョブがロボットに代替されていくものと考えています。医者や弁護士などの専門知識を必要とする職業などは、今までの価値が知識量という点であったため、膨大な情報を蓄積できるロボットには将来的に勝てない部分が出てくると思います。もちろん外科などの手術の技術などは人の手じゃないとできない高度な技術があるでしょうし、すべてが代替されるとは思っていませんが、変えられる部分から変わっていくんだと思います。

学歴が重視される分野はやはり、総合職というサラリーマンの仕事です。大卒に価値があると思われている今の時代、色んな分野を経験して会社を支える総合職に置いて、なんでもそつなくこなせる人材が重宝されます。「なんでもそつなくこなせる」という能力を最も簡単に計測する手段が、学歴あるいは、学力なのだと思います。受験ではたくさんの分野で平均的に点数を取れる方が、より簡単に難しい大学に入ることができます。人事が一番楽をしてそつなくこなせる人材を取りたいというのであれば、応募してきた人を学歴順に並べて上から採用するほど簡単なことはありません。

なので、総合職という日本特有の働き方がなくならない限り、学歴は重視され続けると思います。

欧米などは日本よりも学歴重視のようですが、大学名よりも、優秀な大学で何を勉強してきたかが重視されるので、日本の学歴社会と性質が異なるものだと考えています。

大学で学んだ専門的な技術を企業で活かせるかどうかという点が人事の見るポイントです。日本だと、大学で何を学んできたかという点はあまり考慮されず、面接を通して、コミュニケーション能力を見て、決めます。それは上でも述べたように「周囲といい関係を気づきながらそつなくこなせるか」という点が重要だからだと思います。

子供に総合職について欲しいか問題

海外における学歴ではなく、日本における学歴を重視するということは、それは平均以上の給料が期待出来る大企業の総合職が目にちらついていると思います。親が高いお金を払って塾や、私立にいれたいというのも、頭の片隅で大企業に就職して欲しいというような思いがあるからではないでしょうか。

じゃあ、うちならどうするのかというと、これは今後、もっと考えていく必要があるのですが、今時点では、別に大企業の総合職に入って欲しいと思っているわけではありません。

総合職という働き方は一種のスペシャリストという働き方だと思います。スペシャリストの特徴は、高級取りになれるけれども、自分の働いた量に依存する、給与が線形的な形態です。

一方でクリエイターというのは、作り出したものに価値が生まれ、自分が働かなくても価値を生み出し続けるという性質を持っています。本を書いたら、印税の収入が見込めて自分は何もしなくても永続的にお金が入ってくるといったものになります。

もちろん子供に任せますが、僕としてはクリエイターとなるような職業について欲しいなと思います。

将来、一部のスペシャリストとマックジョブは、そのうち仕事がなくなります。ロボットに真似できない価値を生み出してそれでお金を生み出すような仕事をして欲しいなと思います。

クリエイターに必要なのは学歴ではなく圧倒的なスキルや感性になります。何かを生み出すという苦しみは今までいろんな創作活動に手を出してきて、非常に難しいものであると実感しています。

でもそれを突き抜けるととんでもない価値を世の中に提供できる可能性がある。正直に言ってそういうクリエイターという人種に憧れているのだと思います。その憧れに自分の子供がなってくれたらなという思いがあります。

まとめ

企業人やスペシャリストを目指すのであれば学歴というステータスは圧倒的に有利になりますので、ぜひ獲得を目指すべきだと思います。一方で、クリエイターを目指すのであれば、学歴にこだわっていく必要性はあんまりないのだと思います。

もちろん、クリエイターの中でも高度な研究などが必要で、よりより設備などを得るために学歴が必要になることがあると思います。でもそれって考え方が逆です。高給取りサラリーマンを目指すのであれば、学歴自身を目標にしていけばいいですが、クリエイターを目指すのであれば、クリエイターになるために必要なものを得るのに結果的に学歴が必要になります。

何が正解かなんてわかりませんが、少なくとも学歴を得て何をしたいのかということをはっきりじゃなくても考えた方がいいんじゃないかと思います。

また、何か熱中するものがなかったり、目指すものがないという人は、とりあえず学歴だけでもいいと思います。クリエイターになるには自分である程度、本気になれるものがあったり、将来それで食べていくという覚悟を持つ必要があるので、何となくでうまくいくことは少ないと思うからです。

みなさんの家ではそういう話を子供としていますか?