読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

もじさんぽ

絵本の読み聞かせと育児を楽しむ日記

紙絵本とデジタル絵本はどちらの方がいいの?それぞれのメリット・デメリット

最近は絵本にも様々な種類があって、アプリや電子書籍でも購入することができます。今まで紙タイプで発売されていた本も、どんどんデジタル化していっています。

それでは子供の読み聞かせという側面で、デジタル絵本と紙絵本でどのような違いがあって、どちらがいいんでしょうか。気になってきたので、調べてみることにしました。

紙絵本の特徴

紙絵本の特徴として以下の点が挙げられると思います。

紙の質感に触れる

何と言っても、紙絵本は紙です。紙独特のインクの匂いだったりとか、硬い紙の質感だったりとか、紙そのものに触れて楽しいですね。また、読み聞かせ時は親が本を持って読んであげることになると思いますが、子供が自分で持って読む際には本自体の重さを実感することができると思います。

本棚に並んでいると一目瞭然

アプリで一覧になっているのと違って、本棚に沢山ある本から子供が読みたい本を選ぶときには、背表紙を見ながらどれにしようか選べますね。また、実際に沢山本を持っている場合、どれだけ持っているかが一目でわかります。子供の所有欲を満たせるものだと思います。

外には持っていけない

基本的に家でしか使わないのかなと思います。外出先に本は重たいし、大きいので邪魔になってしまいます。

手に入るまで時間が掛かる

どうしても欲しい絵本があった場合に、それを手に入れるまでAmazonで注文したとしても1週間とか、本屋に置いてあったとしても、本屋まで行く時間がかかります。

捨てるに捨てられない

沢山本を読んであげたいと思ってどんどん買うと、絵本が積み上がって家のスペースを狭くしてしまうかもしれません。また、こういった本って捨てるに捨てきれないことがあって、どうするの?って思います。

デジタル絵本の特徴

続いてデジタル絵本の特徴について並べてみます。

何冊でも常にタブレット一つ

何千冊購入したところで、物理的に保有しているのは携帯用タブレット一つだけ。家のスペースを狭くすることもなく、また、外出時にも持ち運びが可能です。外出先でも子供が絵本を読みたい時に読ませることができます。

壊れるかも?

子供には重かったりして、落っことしてしまうかもしれません。液晶画面が割れてしまい、細かいガラス等が、子供には危険になってしまうことも。親の細心の注意が必要ですね。

アニメーションが動く

デジタル絵本の最大の特徴は、子供が画面のキャラクターを押したりするとそれによって動いたり音が出たりする機能があることではないでしょうか。動物が鳴いて、動いたりするとそれは楽しそうですね。

紙絵本とデジタル絵本を比較した研究

研究論文があったので結果を簡単に紹介します。(http://www.joanganzcooneycenter.org/wp-content/uploads/2012/07/jgcc_ebooks_quickreport.pdf)

こちらの英語の論文では、紙絵本とデジタル絵本を使って読み聞かせをした場合にどのような違いがあるかについて実験をしています。

実験では、紙絵本と通常のデジタル絵本、それと音やキャラクターが動く仕掛けのあるデジタル絵本の3つの絵本を使用し、3歳から6歳までの子供とその親子、合計32組の家族に対する実験を行いました。

ポイント1 子供と親の会話の数

まず、子供と親の読み聞かせ中の会話の数について、ストーリーに関係のある会話とストーリーに関係のない会話の数を比較しています。

紙絵本と通常のデジタル絵本を比較した結果、ストーリーに関する会話にほとんど変化はなかったものの、デジタル絵本のほうがストーリー以外の会話も多く発生しました。

一方で、紙絵本と、デジタル仕掛け絵本を比較した結果、紙絵本を使ったほうがストーリーに関係のある会話をし、デジタル仕掛け絵本を使ったほうが、ストーリーと関係のない会話をする傾向になりました。また、デジタル仕掛け絵本を使った場合、ストーリーに関する会話はより少なくなるという結果になりました。

ポイント2 物語の理解力

続いて、物語の理解度についても調査しています。その結果、紙絵本と通常のデジタル絵本の理解度にほとんど違いは見られなかったのに比べて、デジタル仕掛け絵本の理解度は下がる結果となりました。

子供は仕掛けに興味が行ってしまって、物語そのものを理解したり想像したりすることが少なくなってしまったようです。

ポイント3 子供への魅力

一方で、デジタル仕掛け絵本の方が、子供受けが良く、子供はデジタル仕掛け絵本を好む結果となりました。

紙絵本とデジタル仕掛け絵本の使い分け

研究論文を読んで、使い分けが非常に重要だなと思いました。デジタルの仕掛け絵本についてはどちらかというとおもちゃという位置付けが合うのだと思います。物語性のあまりないものでよく、音や動作によって、視覚、聴覚を刺激するタイプのものだと思います。

なので、どちらかというとデジタル仕掛け絵本は本の楽しさを教えるためのものではなく、おもちゃとして与えるもの。そして文字の読めない乳児への使用がいいんじゃないかなと個人的に思いました。乳児向けの紙絵本は物語性があまりなく、動物や果物などが可愛らしく描かれていて、見ていて楽しい設計になっていると思います。

また、デジタル仕掛け絵本の動く仕掛けなどを親と一緒に会話しながら経験することで、親とのより良いコミュニケーションを構築できる気がします。

一方で、本を好きにさせたい、ストーリーを聞かせて想像を膨らませて欲しい。そういった年頃になったら、仕掛けは必要ないのかもしれません。実験結果にもありましたが、デジタル絵本にも仕掛けが施されていなくて、普通の絵本と同じようにストーリー重視のものは、紙絵本と理解度に差はありません。

なので、文字が読めるくらいになったら、紙絵本でもデジタル絵本でも、仕掛けのないタイプでじっくり本の世界に浸ってもらえる内容のものがいいんだと思います。

まとめ

どちらにもそれぞれの特徴があることがわかりました。その時の年齢に応じて使い分けてみるのもアリかなと思います。大事なことはそれぞれの特徴を理解し、どういう効果があるのかについて把握しておくこと。それさえ把握できていれば、使いどころは親の考え方次第でいいのだと思います。